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【産経WEST グルメナビ】(デジタル)掲載 鹿鳴茶流入舩


【産経WEST】グルメナビ(デジタル)におきまして、弊社直営「鹿鳴茶流入舩」が掲載されました。

(以下転用)

カツやシチューで気軽に鹿肉料理 神戸・元町 「鹿鳴茶流 入舩」

狩猟で得られたイノシシやウサギなど野生の鳥獣肉、ジビエ。そのジビエ料理といえば高級料理をイメージするが、鹿肉を低価格で、シチューやカツなど親しみやすい料理で提供する店が神戸にある。高タンパクで低脂肪なヘルシー食材としても注目を集める鹿肉を、「気軽においしく食べてもらいたい」という思いがこめられている。

神戸市中央区の「鹿鳴茶流(ろくめいさりゅう) 入舩(いりふね)」。2年前にオープンした、鹿肉料理専門店だ。店を運営するメリケンヘッドクォーターズ(神戸市中央区)は、セレクトショップなどを展開するアパレルメーカー。全国で鹿による農作物被害が深刻化し、対策として年間約46万頭(平成24年度)が捕獲されているが、食用などの活用はわずかでほとんどが処分されている。そんな中、同社は鹿の革や角をバッグやボタンなどに利用するなどしてきたが、「鹿一頭、余すところなく活用しよう」と、鹿肉料理専門店をオープンした。

料理に使うのは、主に兵庫県内で捕獲された後、鹿肉専門の解体加工施設などで処理された本州鹿。野生肉には「かたい」「臭みがある」といったイメージがあるが、店長の津田隆さん(37)は「血抜きなど適正に解体処理された肉は、全然そんなことありません。一度食べたら、おいしさを納得してもらえるはず」と話す。

 そこで早速、「鹿ステーキたたき風」(680円)を食べてみた。表面をあぶり、スライスした鹿肉を、大根おろしでいただく。確かに臭みやクセはなく、優しい風味がある。

「鹿すじ肉のデミグラスシチュー」(850円)。じっくり煮込んだすじ肉はやわらかく、うま味がシチューに溶け込んでいる。

 ランチは、鹿肉カツ弁当(480円)、鹿の焼肉丼(680円)、鹿すじ肉入りオムライス(780円)などを用意。ディナーにはコース(2千円~)もあり、モモやハツのあぶり焼き、鹿すじのチーズオムレツなどが味わえる。「手頃な価格で鹿肉を気軽に味わってもらい、脂肪が少なく低カロリーなのに高タンパク、鉄分も豊富、といった鹿肉の魅力を知ってほしい」と津田さん。

 開店当初は、初めて鹿肉を食べるという客がほとんどだったが、今ではリピーターの姿も。おいしくヘルシーで、環境保全にも一役。そう思うと一層、味わい深さが増してくる。

(文・横山由紀子/写真・澤野貴信)


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