【大阪日日新聞】(2021/12/23付)掲載 Voice(ボイス) 弊社代表及びひょうごニホンジカ推進ネットワーク会長 入舩郁也 インタビュー

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【大阪日日新聞】2021年12月23日付「Voice(ボイス)」におきまして、

弊社㈱メリケンヘッドクォーターズ代表及び、ひょうごニホンジカ推進ネットワーク会長(入舩郁也)インタビュー取材、掲載いただきました。


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Voice(ボイス)

大阪を舞台に活躍している“旬な人物”にスポットを当てた大型インタビュー企画「Voice」。それぞれが抱く思いとは。今後の大阪や次世代へ贈るメッセージを語っていただく。

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シカ「一頭まるごと活用」 

エコで持続可能な鳥獣対策


全国各地で農林業に多くの被害を及ぼしているニホンジカ。農地に柵を設けたり、狩猟で頭数を削減するなど対策が練られている。一方で近年、人気が高まっているのが天然の野生鳥獣の食肉「ジビエ」だ。メリケンヘッドクォーターズ(神戸市)の入舩郁也社長は、10年以上前から猟師など供給者と消費者を結ぶ役割を担っている。


「シカ害」と向き合う


もともとはアパレル関係の仕事をしていた入舩社長。ファッションブランドの設立などを手掛けていた。シカとのきっかけは趣味のアウトドアから。2000年代前半、山間部に通う中で農家などから「シカ害」について頻繁に耳にするようになった。

 入舩社長は社会課題解決に向けたソーシャルビジネスにも興味があった。増えすぎたシカを狩猟して減らす事業を継続していくためには、流通、消費の部分での変革が必要と見ていた。

 狩猟後、廃棄されることもあったシカ。「命を無駄にしたくない。有効活用できれば」とも考えた。まず目を付けたのは「皮」。軽くて丈夫、保湿性にも優れているところから、バッグなどに加工した。

 同時に出てくるのが「肉」。自身が経営しているレストランでスタッフらとともに研究を重ね、料理のアイデアを練った。そして13年、兵庫県産のシカ肉専門のレストラン「鹿鳴茶流入舩」を神戸元町にオープン。鹿肉料理専門のジビエ料理店としては全国でも先駆けの一つとなった。


健康的な食材シカ肉


「シカ肉は低脂肪、低カロリー、鉄分などの栄養も豊富で健康的な食材。アスリート食にも適している」と入舩社長。煮込みもいいが、シンプルに焼いて食べるのがおいしい。「特に兵庫県産はうまみが強いと評判」という。現在は肉そのものの小売り販売も手掛け、好評を得ている。

 同時にシカ肉をはじめとした産業全体の普及、啓発にも力を入れる。16年4月「ひょうごニホンジカ推進ネットワーク」の会長に就任。イベントや同業者を招いてのシカ料理の教室を開催するなど、築き上げたノウハウを惜しげもなく伝えている。「全国各地のシェフや関係者が来て、シカ肉料理の可能性を感じてもらっている」と笑う。

 また、鹿骨を粉状に加工し活用した焼き物ブランド「ボガボガボーンブレンド」の製品開発、販売。動物園の肉食獣の飼料としても鹿骨を活用している。動物のストレス軽減を目的とした「環境エンリッチメント」にも協力するなど活用法は多岐にわたっている。


安定供給の仕組み模索


兵庫県の資料では19年度のシカによる農林業への被害は約1億5400万円と、5年前から3割以上減少している。ジビエ人気もあり、事業全体で追い風が吹いているが、入舩社長は課題も見据える。

 一番は供給面で不安定な点だ。同県の狩猟期は11月中旬から3月中旬まで。禁猟期は許可を得た者しか取ることができず、肉も皮も量が大きく減少する。

 さらに狩猟したシカ肉の処理加工施設は山間部の小規模な所が多い。時期だけでなく、狩猟者によっても供給量が大きく上下するという。「今後、広めていくためにも通年での安定供給の仕組みが必要になってくる」と話す。

 レストランなどからの需要面でも求められる肉質が異なる。「和洋中のジャンルによっても、料理の仕方によっても、変わってくる」。多種の料理で大量に使用する洋食店もあれば、少量を揚げ物一品だけに使う和食店などさまざま。スタッフなどマンパワーが限られてる小規模な各加工場が対応するには手に余る。


世界に発信


そこで同社では県内の加工施設と連携。十数の認定処理加工施設と連絡を取り合い、禁猟期でも肉や皮、骨の量を確保する仕組みを構築した。また、貯蔵施設を確保し、飲食店や消費者のニーズに合わせて、鹿肉各種部位やさまざまなコンディションを調整する取り組みも進めている。

 「消費者、供給者の結束点になりたい」と入舩社長。同時にそれは新しい食文化、衣料品の在り方への挑戦だ。「現在、衣料品の一部は障害者施設で生産している。日本に生息する野生鳥獣の利活用を推進し、エコでサスティナブル(持続可能)なブランドを世界に発信したい」と強く願う。


【メリケンヘッドクォーターズ】

2000年創業、本社は神戸市中央区。トータルファッションの企画、製造、卸売りや飲食店経営などに携わる。

 06年から「獣害対策野生シカ活用関連事業」を開始。08年には兵庫県産野生シカ革製品のオリジナルブランド「ボガボガループライン」事業を強化。13年にはシカ革製品パイロットショップ「ハイカラブルバード神戸」と鹿肉料理専門店「鹿鳴茶流入舩」を神戸元町三宮エリアに2店舗同時にオープンする。

 15年に「鹿に纏(まつ)わる衣食業態プロジェクト(まるごと一頭有効活用)」で「ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ」優秀賞受賞。17年からは兵庫県庁などの公共機関へシカ肉弁当事業、ケータリング事業を開始した。

 20年に阪急うめだ本店に「ハイカラブルバード大阪」、21年にはジビエ専門精肉店「ハイカラブルバードジビエ精肉店」をオープン。


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弊社創業以来およそ20年に渡るジビエ振興事業「ニホンジカまるごと1頭有効活用」、鹿革のみならず、鹿肉、鹿角、鹿骨まで無駄なく活用する取り組みも、国内他府県でも見聞するようになりました。みなさまのジビエへの理解が広がり嬉しく思います。


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日本各地にて社会問題となっている農林業被害対策としての「ジビエ有効活用」。各地域、各々の対策がなされ、社会的認識が高まってきましたが、自然資源ではあるが、野生であるがゆえの持続・継続の難しさがあります。


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弊社が永年、安定的に有効活用しているニホンジカは、弊社オーナー自らが、兵庫県内各地域のジビエ処理加工施設から回収、運搬して、貯蔵施設にて管理し、兵庫県内の連携なめし業者にて皮革加工して提供しております。


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「捕獲〜加工〜流通」までのプロセスを、各関係各所との信頼をもとに、これまで繋いで参りました。

改めて、永年繋いでいただきました各方面の関係者の皆様方に感謝申し上げます。


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今後も、トレーサビリティの整ったシステムにより、地域の自然資源有効活用と地域振興に寄与し、【ニホンジカまるごと1頭有効活用のパイオニア】⠀として、ファッション、自然資源、社会貢献、ひと、もの、世代を繋げる循環線としての役割を果たし、これからも社会へ貢献できるよう邁進して参ります。


引き続きご理解ご協力よろしくお願い致します。